2006 年04 月10 日
「カミュなんて知らない」
うーん、いまいちだったなあ。大学生が映画のワークショップで、「殺人を体験してみたかった」発言で話題になった事件の映画化をするという映画なのだが、なんかちょっと作りすぎな感じでノレなかった。
これがキッチリ作りこんであるというのならよいのだが、なんか定型的な演出が多くてリアリティが感じられん。ミーティングで、仲間がふざけだしたときに、イスの上にあがって「やめなさい」とか叫ぶ女子大生が、実際いるのだろうか?もうちょっと抑えて、クールに撮ったほうが良かったのでは。あと、大学生の描写も、もうちょっと突き放して撮るか、愛情を持って撮るかどっちかにしてほしかった。
役者では吉川ひなのが出ているが、芝居っぽい感じで感心しない。まあ、嫌いじゃないので、演出のせいということにしときます。一方で中泉英雄が、なかなかつかみ所のない感じでよかった。何者だろう。窪塚の一種か?
とまあ、一通りけなしては見たが、ラストの殺人のシーンは凄いです。実にトリッキーでうまい。このシーンのアイデアが浮かんだんで、この映画撮ったんじゃなかろうか。
でも、客は入ってたよな。何でだろう…。
投稿者:親方
at 04 :30| 映画
| コメント(0 )
| トラックバック(0 )