2006 年11 月01 日
「青春☆金属バット」
ザックリしてます。うーん、なかなか「金属バット」だ…。ストーリは、ウツウツしたものを胸に秘めながらひたすら素振りを繰り返すボーっとしたコンビニ店員が、ひょんなことからアル中の巨乳女に居候され、DVを受けつつバット強盗を始めるという、かなりヤバ気な話。さらに高校時代に店員の野球部仲間だった不良警官なんかが絡んできたりして、ストーリー自体はかなり殺伐としている。また、押さえつけたヤンキーの少年の頭をバットで殴ろうとするところとか、さすが「鬼畜大宴会」の監督と思わせる描写もある。
とはいうものの荒みきった映画ではない。「ベーブルースの息子」を名乗る浮浪者の超自然的雰囲気や回想シーンの切ない感じ、コミカルな描写が救いになって殺伐としたシーンといいコントラストを作っている。
特に坂井真紀がいい味だしてる。アル中で巨乳(巨乳は個人的にはアレだけど、まあ、映画の流れからして仕方ないよな…)でバイオレンスで、映画を殺伐とした方向へ持ってゆく張本人なのだが、コミカルで可愛げのある感じで、この映画のトーンを決めているといっても言い過ぎではないだろう。テレビが映って大喜びしているとこなんかいいよなぁ〜。アル中演技はリアルではないが、鼻につかない演技で、この辺、テレビでの芸人との共演で腕を上げたなという感じだ。
そしてラスト。みんなボロボロの状態でおこなわれる再生の儀式…。なかなか泣かせます。
巨乳か…。
投稿者:親方
at 03 :10| 映画
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