2006 年11 月14 日
「メタル ヘッドバンカーズ・ジャーニー」
メタルというやつは苦手だ。デスメタルとか、ハードコアとかは嫌いじゃないんだが、昔ながらの、濃くて、これ見よがしにテクニカルなサウンドに、甲高いボーカルが乗るヤツは、どうも暑苦しい。また、ファッションもイカン。濃すぎる。大体が男も女も長髪はイカン!やっぱり私は貧乳で短髪、やせっぽっちなパンクスの娘が好きだなあ。でも、レザーと鋲はかなり好きだ…。
でも、この映画は結構楽しめました。
次々とインパクトのある音楽・映像・人物が出てきて退屈しない。音楽とインタビューの緩急のつけ方がうまいのか、濃い音楽も、学識経験者のインタビュー(ちなみに監督兼リポーターは筋金入りのメタルファンで人類学者)もイヤになったり、ダレたりせずに見ることができた。
ただ、その分、物足りなさもある。スマートな分、多様で層の厚いメタルの歴史をざっとなぞったような感じが残った。うまそうな料理が、次々と目の前を通り過ぎていったような感じかな。ノルウェーのブラックメタルとかもうチョット掘り下げて欲しかったような…。
多様に進化する「メタル」を語り尽くすには、1時間38分では短かすぎるということはいえると思う。ちゃんと語るには、スコセッシの「ザ・ブルース・ムーヴィー プロジェクト」に匹敵するくらいのボリュームがないと…(ザ・メタル・ムーヴィー プロジェクトにどんな監督が参加するか想像すると楽しいかも)。そういう意味では、この映画は、メタルのイントロダクション(エライ濃いイントロだが…そこがまたメタルらしい?)といえるのかなと思う。
映画の中に出てくる、メタルの分類図というか系統図というか、あれはかなり欲しい。
うう、パンフレット買えばよかったかなあ。
投稿者:親方
at 02 :55| 映画
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