「エコール」
うーん、なんだかアブナイ映画だよなあ…。公式ホームページを見ると監督は原作のネガティブな要素は排除したなんて言ってるが、かなりヤバイ感じがするのは私がスケベ親父だからか?
外界から遮断された「エコール」は規則や秘密がいっぱいだし、陰気くさい召使いやの老婆や幸薄そうな女教師とか非常に訳あり気…。年1回、校長(女性)が来て、年長さんの中からダンス、容姿の優れた子を一人選んで連れて行くのだけど、これもなんかモノを選ぶような感じで人身売買ぽい。こんなんについてって大丈夫かよと突っ込みをいれたくなる。原題は「イノセンス」だが、なんだか映画はちっともイノセンスじゃない。田嶋陽子とかフェミニストが見たら激怒しそう。
でもこの映画嫌いじゃない…というかむしろ好きなのは、やはり私がスケベ親父だからか。とはいってもガキの裸に興奮しているわけではないぞ。貧乳・ボーイッシュ好きだが、男と子供は興味がないので念のため。ちなみに高校生は…大人です。
私が好きなのは、排除されているはずの不吉な、あるいは不穏な感じ。公式ホームページでは「サスペリア」や「ピクニックatハンギングロック」などとの関連が語られていたけど、私はデイヴィッド・リンチの影響を感じた。特に意図的に彩度を上げたという映像は「ブルーベルベット」に出てくる郊外の住宅地の、一見きれいだが、その奥に何か不穏なものを感じさせる映像に通じるものがある(たぶん、監督にそんな意図はないと思うが…)。また、冒頭以下何カ所か挿入される泡立つ水の映像もなんかリンチっぽい。この一見穏やかな自然に囲まれたイノセンスな少女達の学校の奥底に何か底知れない不穏さが、なんだか非常にそそるものがある。そういえばみんなで地下通路の換気穴(?)をのぞき込んでいるとことかも「ブルーベルベット」の耳のシークエンスを思わせる(考え過ぎか?)。
ついでに言えば「ピクニックatハンギングロック」はオーストラリアの神がかり的女子高生(舞台は1900年だが)の映画で神秘主義思春期少女映画の傑作だけど、主体的に神隠しになってしまう分、受動的な少女たちを描いたこの映画とは方向性が違うような気がするなあ。
また「サスペリア」の方は、バレエのシーンでつい連想してしまったが、なんと原作が同じとのこと(「サスペリア」の方はインスピレーションを与えた程度か?)。そういえば抑圧されてる感じや学校の秘密の多さとか共通点はあるよなあ。
それにしてもあのラスト、少女達の先が思いやられる…。お父さんは心配だぞ(独身だけど…)。
投稿者:親方
at 05 :34| 映画
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親方、オレもブログはじめました。
http://blogs.yahoo.co.jp/seventale2007
投稿者: 第七警察 : at 2007 /02 /02 01 :38
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親方、オレもブログはじめました。
http://blogs.yahoo.co.jp/seventale2007
投稿者: 第七警察 : at 2007 /02 /02 01 :39
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親方、二回も書き込んでしまいました...。
投稿者: 第七警察 : at 2007 /02 /02 01 :40
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いいブログですね^^こうれからもがんばってくださいね☆応援してます♪
投稿者: 名無し : URL at 2010 /01 /04 17 :01
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すばらしいブログですね。一気によんでしまいました。更新これからもたのしみにしてますね。
投稿者: 名無し : URL at 2010 /01 /04 17 :01
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すばらしいブログですね。一気によんでしまいました。更新これからもたのしみにしてますね。
投稿者: 名無し : URL at 2010 /01 /04 17 :01
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ブログ更新お疲れ様です。ネットサーフィンをしていて読みました。ブログ楽しかったです^^これからもがんばってくださいね☆
投稿者: 名無し : URL at 2010 /01 /04 17 :01
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素敵なブログ応援してます☆
投稿者: 名無し : URL at 2010 /01 /04 17 :02
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失礼します。おじゃましました。
投稿者: 名無し : URL at 2010 /01 /04 17 :02