2007 年03 月19 日
「NARA:奈良良智との旅の記憶」
美大祭レポート2006(美大祭3日目(第5報))でもふれたけど、やっぱり奈良良智、素敵な人だよなあ。ビックネームなのに偉ぶったとこがないし、こざかしい「戦略」とかもなくてイイ。有名になって一番とまどってるのが本人といった感じ。結構シャイで引っ込み思案な感じだけど、思い切って人の中に飛び込んで行っているようにみえる。
映画の方もよけいな解説はせず(ナレーションは宮崎あおいを起用しているが出番は少ない)、韓国、タイ、弘前、東京、その他と奈良良智を追いかけてゆく。韓国で女の子ばっかりの「ファンの集い」に参加したり、あちこちで小屋を建てたり、工房で絵を仕上げたり…。最終的には弘前の「AtoZ」という大がかりな展覧会に至るわけだが、これもことさら盛り上げるわけでもなく、grafやボランティア達との共同作業を淡々と描いている。
でも、なんかしみじみイイ映画です。やはり人柄なのかなあ。奈良良智の孤独へのこだわりとスタッフやボランティアとの共同作業、絵の変化。堅いものが徐々にほぐれていくような、閉じこもっていた人が一歩外へ踏み出すような感じ…。決して押しつけがましいとこはないけど、グッと来ます。
打ち上げで車座になってみんなで飲んでいるところがいい。長らく車座で飲んでないよなあ…。
投稿者:親方
at 03 :50| 映画
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